平成29年度相模原市認知症キャラバン・メイトスタートアップ研修を開催しました。(2017.7.22)

 昨年に引き続き、今年で2回目となる相模原市キャラバン・メイトスタートアップ研修を、7月22日(土)14時より、ウェルネスさがみはら 7階 視聴覚室にて開催しました。

対象は平成27~29年度メイト養成研修修了者で、下記の3項目を目的としています。
(1)対象に合わせた講座内容の組み立てについて具体的に学ぶ
(2)各プログラム(アイスブレイク、講話、寸劇)の企画と実演を通じて、地域で積極的に講座を企画・開催していくイメージを持つ
(3)キャラバン・メイト同士のつながりを強化するきっかけとする

参加者は44名。1グループ6人程度の9グループに分かれて座ってもらい、各グループに運営委員を中心としたファシリテーターを配置しました。
6/27の養成講座では、グループワークが盛り上がり、「スタートアップ研修でまた会おうね」のようなコメントが複数聞かれたため、その時のグループを基本として構成しました。

始めに、市川勝講師により全体で講座の組み立てに関する要点解説をしていただきました。地域住民(自治会)20名を対象に、プログラムとしてアイスブレイク、講話、寸劇を行うという設定です。

<アイスブレイクの要点解説>
養成講座では、対象者に認知症に対して興味・関心を持っていただく、あるいは講座にスムーズに入っていただくための空気づくりなど、講座のイントロダクション的な意味合いもある。場をなごませるか、認知症や各症状に関心をもってもらうか、偏見・差別の歴史を知ってもらうかなど、対象者に合わせたものを考える。

<講話(認知症サポーターとは、認知症の症状)の要点解説>
話すスピード、声の大きさ、滑舌、視線、重要ポイントの強調に注意する。また受講者に身近な例や最近のニュースなどを挟むと伝わりやすくなる。

<寸劇の要点解説>
講話で学んだ内容を、受講者自身の問題として落とし込むための方法として、「寸劇」「グループディスカッション」「ロールプレイ」「DVD視聴」など様々な手法がある。今回は寸劇とディスカッションを取り入れて受講者のアウトプットを促し、参加者の満足度向上を図る。

次にグループごとに研修の開始です。
「アイスブレイク」「講話」「寸劇」の役割を誰が担当するか話し合いで決め、“とりあえずやってみよう”と練習を開始しました。
人柄があらわれるのか、やさしい言葉遣いや雰囲気で話されるので寸劇の悪い例にならず、いじわるな傷つけてしまう友人役をイメージして演じていただいたり、テキストを読み込んでいる方などなど、30分の短い練習時間をフル活用。
その後、グループ内でアイスブレイク 5分、講話 15分 寸劇 10分の持ち時間で発表しあい、感想・講評をしていただきました。

「認知症の役を演じたが、友人の心ない言葉に傷つけられる実感を味わい心が痛みました」との感想や、
「たいへん勉強になったし、刺激をうけた」
「活動をスタートできそう」
「自分で企画するのはまだ難しいのでお手伝いから始めようかしら」
「ちょっと不安だからまず見学に行ってみようかな」などの声があちこちで聞かれました。

きっとこの研修をきっかけに、キャラバン・メイトの活動を「スタート」されることと思います。

報告者 鶴山

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